日本のどこかにある、「cafe&bar Heart Field」。
そこに一人の女性シンガーが現れる。名前は「シャルル・レイボーン」。
彼女は肉体よりも精神の死が先におとずれる病に蝕まれ、医者からは余命10年と宣告された。
死を宣告されたシャルルは、翻訳家・茜の力を借りて自伝を出版。その内容は、15歳で出産、離別した双子の娘達のことが赤裸々に書かれてあったのだ。
帰国を果たしたシャルルだったが、その日から事態は意外な方向へ展開していく。
Heart Fieldに集まる人々の温かい言葉により、彼女が纏っていた秘密のベールが一枚、また一枚と剥がされていく……
まるで、消えていく記憶を繋ぎとめるかのように。
作・演出:森ただひろ